ストレスチェックを業者へ委託すれば、企業として従業員のメンタルヘルスを整えられるとお考えではありませんか？実際にストレスチェックを行うことで、問題が発生する前に高ストレスの従業員が産業医に相談しやすい環境をつくれますし、部署ごとの分析が可能なケースもあります。しかし、ストレスチェックを業者へ委託するだけでは、従業員が不調になる可能性をすべて防ぐのは難しいでしょう。

こちらでは、ストレスチェック以外に企業として行うべき「ラインケア」について、そしてストレスチェック制度で高ストレスと判断される基準などをご紹介します。

ストレスチェックの実施・集計・分析を委託した際、高ストレスと判断される条件として、明確な基準は定められていません。事業者や委託業者など実施者の意見、衛生委員会の調査・審議などにより、高ストレスの評価基準は決められます。

ストレスチェック制度の採点は設問の回答に対して点数をつける方法で、計算は2種類です。合計点数で算出する単純合計判定法と、回答をもとに点数を換算し5段階で評価する素点換算法があります。この内容で、どこから高ストレスとするかの評価基準を設定しているのです。

企業内でメンタルヘルスケアに取り組む際、ストレスチェックの実施・集計・分析を委託する以外にも、ラインケアが必要となります。ラインケアとは、職場におけるメンタルヘルス対策として、管理職が部下の変化を見逃さずに心をケアしたり、職場環境を改善したりする取り組みのことです。管理職は部下に業務命令などを実施する立場にありますが、併せて部下の健康管理に努める義務も課せられています。

労働者が50名以上の職場では産業医の専門知識を活用して従業員の健康管理に努めていることと思いますが、産業医への相談が必要であることを見つけ、医師への相談を誘導するなどの施策は管理職が行わなければなりません。

ストレスへの耐性は個人によって異なり、本人がストレスを感じていなくても、ストレス過多の傾向がでているケースもあります。そのため管理職には、部下のちょっとした変化を見つけることが求められるのです。

ラインケアを実施することは、従業員の心の不調を予防するための基盤づくりができるだけでなく、次のような理由から重要視されています。

ストレスチェック制度で高ストレスと判断される基準と、ラインケアの概要・重要性についてお伝えしました。

ストレスチェック制度・委託にお悩みの企業様は少なくありません。というのも、ストレスチェックを業者へ委託するケースは増えていますが、企業内におけるメンタルヘルスケアの取り組みとして十分とは言えないからです。ストレスチェック制度には、どこから高ストレスであるかの明確な基準がないため、管理職が日頃から部下の様子を観察したり、職場環境を改善したりすることが重要となります。ストレスチェックとラインケアを実施し、メンタルヘルスに不調のありそうな従業員にいち早く気づくことが大切です。

ストレスチェックを実施するにあたり委託を検討していましたら、ウインスマイルにご相談ください。専属スタッフが実施全般をサポートいたします。